新編日語第三冊:第二十課 ながら族2

字號:

用文
    ツルの思い返し——テレビの放送
    題名の字幕が消えても、靜かな音楽は、そのまま続いている。畫面は、雪の降る村はずれの風(fēng)景である。背景は、池になっている。
    語り手:むかしむかし、夫婦ふたり暮しの農(nóng)家がありました。冬の間は、夫は毎日町へたきぎを売りに行きました。
    池の岸から、たきぎを背負った農(nóng)夫が現(xiàn)れる。すると、けたたましい鳴き聲が聞こえる。
    「なんだろう、あの鳴き聲は?!?BR>    農(nóng)夫は、はっと前方を見る。ツルが、わなにかかっている。救いを求めるような鳴き聲がする。羽ばたきの音が聞こえる。農(nóng)夫が背中のたきぎを放り出して、かけよってくる。
    「おお、かわいそうに。よしよし、今、助けてやるぞ」
    農(nóng)夫は、ツルの足をわなからはずす。ツルは、農(nóng)夫に、二度も三度もおじぎをして、大きく羽ばたき、舞い上がる。農(nóng)夫は満足に見送っている。
    語り手:雪は、夜になってもやみませんでした。その夜、貧しげな農(nóng)家の薄暗い土間でなわをなっている男?!饯Δ扦埂=袢疹匦肖局?、ツルを助けてやった、あの農(nóng)夫です。爐端で、縫い物をしているのは、その妻です。
    ふたりとも、無言のままでいる。いろりの火が、ちょろちょろ燃えている。すると、若い女の聲がする。
    「ごめんください。ごめんください?!?BR>    「おやっ、だれが來たようだ。」
    「まあ、だれだろう。こんな雪の降る夜更けに?!?BR>    「ごめんください。ごめんください?!?BR>    「はあい、今開けてあげるよ。だれだね。」
    農(nóng)夫が立って戸を開ける。すると、みのを著た娘が現(xiàn)る。
    「だれだね。おまえさんは?!?BR>    「はい、道に迷って、困っている者でございます。お願いです。どうか、ひと晩泊めてください。」
    「ほう、道に迷ったのか。かわいそうに。この雪では道もわかるまい。だが、こんなあばら家では……?!?BR>    妻も、爐端から立って、ふたりのそばに來る。
    「まあまあ、頭から雪をかぶって……。さあさあ、入って、火におあたりなさい。こんなきたない家だけれど……?!?BR>    「ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えまして……。」
    妻が、娘の手をとって、爐端へ行く。
    語り手:そのあくる朝のこと、娘はいちばん早く起きて、掃除、食事の用意など、まめまめしく働きました。そして、朝の食事の時です。
    「お願いがございます。わたしは、両親に死に別れましたので、親類の家の世話になりたいと思って出てきたのです。きのうまで、あちらこちらさがしましたが、どうしてもその家がわかりません。しばらく、この家に置いていただけないでしょうか?!?BR>    「そんなら、いっそ、うちの子になってもらおうか。うちには、子供がないことだし。」
    「そうそう、こんな貧乏なうちだけど。」
    語り手:そうして、娘は、この家の子になりました。さて、その夜、娘は、夫婦の前に手をついて言いました。
    「お父さん、お母さん、お願いがございます?!?BR>    「ほう、なんだい?!?BR>    「わたしは機を織ることができます。どうぞ、機織り場を作ってください?!?BR>    「そうか、それはありがたい。それでは、さっそく機織り場を作ってあげよう?!?BR>    「もう一つ、お願いがございます?!铯郡筏瑱C織り場にいるときは、決して、中をごらんにならないでください?!?BR>    「それはまた、どういうわけで……?!?BR>    「そのわけは、どうかお聞きにならないでください?!?BR>    「そうか、おまえが見るなというなら、わしは見ないよ?!?BR>    「わたしも、決して見ないことにしますよ。」
    語り手:農(nóng)夫は、さっそく、家の裏に、機織り場を作りました。機織り場ができあがると、娘は夜もおそくまで、機を織りました。
    機織り場の小屋。トンカラリ、トンカラリと、機の音がしてくる。
    語り手:三日目の夜、娘は、機織り場から出てきて、一反の織物を夫婦の前に差し出しました。
    「やっと、一反、織りあがりました?!?BR>    「まあ、なんとみごとなものだろう。見たことも、聞いたこともない、みごとな織物?!?BR>    「これは、何という織物かね?!?BR>    「はい、あやにしきと申します。これを町へ持っていって、売ってください。きっと、良い値段で売れます。わたしは、これからも、毎日織り続けます。
    語り手:農(nóng)夫は、あくる日、あやにしきを町へ売りに行きました。その日の夕方のことです。
    妻が、ひとりで、爐端で縫い物をしている。機織りの音が聞こえてくる。
    「どう考えても不思議だ。あんな粗末な糸で、そうして、あのようなみごとな織物ができるのだろう。ひと目、のぞいてみたいものだ?!い浃い洹ⅳ韦兢い皮悉胜椁踏妊预铯欷?。……でもたったひと目、のぞいてみたい?!饯Δ?。こっそりのぞいてみよう?!?BR>    妻が、そっと機織り場に近づき、家から中をのぞいたとたんに、「あっ?!工润@く。機織り場の中でも、「あっ」と叫ぶ娘の聲。妻は、ころがるようにして、家の中にかけもどり、べたんと座ったまま、大きな息をしている。そこへ、夫が帰ってくる。
    「おい、喜んでくれ。あのあやにしきは、びっくりするほど高く売れたぞ?!?BR>    「あの、あの、娘は、ツル……ツルだよ。機織り場の中をのぞいてみたら、ツルが機を織っていた?!?BR>    「えっ、ツルだって?!胜螭?、機織り場の中を見たのだ?!?BR>    「ご、ごめんなさい。ひと目、見たくて、見たくて……?!?BR>    まもなく、娘が機織り場から出てきて、夫婦の前に両手をつき、泣きながら語る。
    「実は、わたしは、このあいだ助けていただいたツルでございます。ご恩返しに、一生、おそばで働こうと思って、參ったのでした。あやにしきは、わたしの胸の毛を使って織った物でございます。けれども、ツルの正體を見られたので、もう人間の姿でいることが、できなくなりました。それで、お別けれしなければなりません。どうぞ、おふたりとも、いつまでもお達者で……?!?BR>    娘は、泣きながら、外に出ていく。夫婦は、あわてて、そのあとを追う。娘の姿がぱっとツルに変わる。ツルは、ひと聲、悲しげに鳴いて、舞い上がり、家の上を二、三度回ってから、夕もやの中に見えなくなる。
     音楽と共に「終わり」の文字が出る。
    ファンクション用語
    義務(wù)(ぎむ)
    陳:李さん、宿題は出さなくてはならないんですか。
    李:ええ、宿題はもちろん出すべきですよ。
    陳:いつまでに出さなければならないんですか。
    李:土曜日までに出すことになっていますか。
    陳:でも、言葉の使い方がまだよく分からないんですけど。
    李:もう三回も練習(xí)したものですから、分かるはずですが