世界の人々は、いま、人類が地球上に共存共栄する道を、真剣に探し求めている。ある國民は他の國民を、ある民族は他の民族を、もっと理解しなければならない。そのためには、異なる國と民族の経済や政治についての理解も必要だろうが、いちばん根本的に重要なのは、その人々の伝統(tǒng)、生活の仕方、考え方、心――総じて文化と呼ばれるものを、お互いに知ることである。
それは言葉でいうことはやさしいが、実際には非常に難しい。一つの民族の文化は、數(shù)千年、ときには一萬年を超える伝統(tǒng)を擔(dān)い、それはわれわれ自身、ほとんど自覚し得ないほどに沁みついているものだから。
日本についていうならば、一萬年前のその國土と気候は、どのようであったか、そしてそれは列島に住む人々にどのような影響を及ぼしたか?世界の孤児といわれる日本語は、どのようにして形成され、また論理あるいは感情の伝達(dá)において、どのような特徴を持っているだろうか?日本人の生活の深層に今日も根を張っている神道、仏教の本當(dāng)の姿はどのようなもので、それはどのように機能しているか?日本人の自然への畏敬、いわゆる祖先崇拝、あるいは禪の本當(dāng)の意味は?西田幾多郎をはじめ、これらの文化風(fēng)土から獨自の哲學(xué)體系を編み出した思想家たちの認(rèn)識は?日本の社會と人間関係は?日本の歴史、文學(xué)、蕓術(shù)は?そしてさいごに、日本人は西歐また世界をどのように捉えているだろうか?
日本文化研究所の編集者たちは、現(xiàn)代の思想家、學(xué)者たちの四十五の著作の簡潔な、しかし余裕のある要約と解説とを一冊にまとめることによって、これらの問に答えようとした。「日本文化提要」は、まずもって、これまで少數(shù)の日本語を読める人たちにしかほとんど手の屆かなかった、近代以後の日本の代表的業(yè)績の紹介であり、日本文化への案內(nèi)である。また、日本語が読める人たちにとっては、どの分野であろうと、この本はより深い研究のための有用な文獻案內(nèi)となるだろう。
この本に収録された四十五の代表的な著作の選択には、百二十人以上の日本権威ある學(xué)者、作家、蕓術(shù)家たちの意見、および國際文化進行會編「日本研究のための標(biāo)準(zhǔn)選定図書目録」(Bibliography of Standard Reference Books for Japanese Studies with Descriptive Notes)のリストが基礎(chǔ)になっている。そして最終的には、作家?評論家である村上兵衛(wèi)の監(jiān)修のもとに、日本文化研究所のスタッフにより、それらの何百もの候補の中から慎重に選ばれた。また英訳については、優(yōu)れた翻訳者であるミシガン大學(xué)のエドワード?G?サイデンステッカー教授によって編集された。
「日本文化提要」は、もとより日本文化の主要な面についての、日本人じしんによる権威ある概観として制作されたものである。しかし、炯眼の読者は、もうひとつのより重要な意味に気づくにちがいない。それは、他の文化を知ることによって、ひとは自身の文化を、人間世界を成り立たせている數(shù)多くの文化の中に位置させ、より新鮮に、より深く理解する、ということである。
それは言葉でいうことはやさしいが、実際には非常に難しい。一つの民族の文化は、數(shù)千年、ときには一萬年を超える伝統(tǒng)を擔(dān)い、それはわれわれ自身、ほとんど自覚し得ないほどに沁みついているものだから。
日本についていうならば、一萬年前のその國土と気候は、どのようであったか、そしてそれは列島に住む人々にどのような影響を及ぼしたか?世界の孤児といわれる日本語は、どのようにして形成され、また論理あるいは感情の伝達(dá)において、どのような特徴を持っているだろうか?日本人の生活の深層に今日も根を張っている神道、仏教の本當(dāng)の姿はどのようなもので、それはどのように機能しているか?日本人の自然への畏敬、いわゆる祖先崇拝、あるいは禪の本當(dāng)の意味は?西田幾多郎をはじめ、これらの文化風(fēng)土から獨自の哲學(xué)體系を編み出した思想家たちの認(rèn)識は?日本の社會と人間関係は?日本の歴史、文學(xué)、蕓術(shù)は?そしてさいごに、日本人は西歐また世界をどのように捉えているだろうか?
日本文化研究所の編集者たちは、現(xiàn)代の思想家、學(xué)者たちの四十五の著作の簡潔な、しかし余裕のある要約と解説とを一冊にまとめることによって、これらの問に答えようとした。「日本文化提要」は、まずもって、これまで少數(shù)の日本語を読める人たちにしかほとんど手の屆かなかった、近代以後の日本の代表的業(yè)績の紹介であり、日本文化への案內(nèi)である。また、日本語が読める人たちにとっては、どの分野であろうと、この本はより深い研究のための有用な文獻案內(nèi)となるだろう。
この本に収録された四十五の代表的な著作の選択には、百二十人以上の日本権威ある學(xué)者、作家、蕓術(shù)家たちの意見、および國際文化進行會編「日本研究のための標(biāo)準(zhǔn)選定図書目録」(Bibliography of Standard Reference Books for Japanese Studies with Descriptive Notes)のリストが基礎(chǔ)になっている。そして最終的には、作家?評論家である村上兵衛(wèi)の監(jiān)修のもとに、日本文化研究所のスタッフにより、それらの何百もの候補の中から慎重に選ばれた。また英訳については、優(yōu)れた翻訳者であるミシガン大學(xué)のエドワード?G?サイデンステッカー教授によって編集された。
「日本文化提要」は、もとより日本文化の主要な面についての、日本人じしんによる権威ある概観として制作されたものである。しかし、炯眼の読者は、もうひとつのより重要な意味に気づくにちがいない。それは、他の文化を知ることによって、ひとは自身の文化を、人間世界を成り立たせている數(shù)多くの文化の中に位置させ、より新鮮に、より深く理解する、ということである。