日本語慣用語辭典【あす~あた】

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·明日ありと思う心の仇桜(あすありとおもうこころのあだざくら) 
    明日を當(dāng)てにして今を疎(おろそ)かにしていると、折角の機(jī)會を逃してしまう。今できることは即座にやってしまえということ。
    類:●今日の一針は明日の十針。●Defer not until tomorrow if you can do it today.(今日できるなら明日に延ばすな)
    ★親鸞上人の歌とされ、後に「夜半(よわ)に嵐の吹かぬものかは」と続く。
    ·飛鳥川の人心(あすかがわのひとごころ) 
    飛鳥川のように度々氾濫して、淺い深いが定まらない。変わり易い人の心のこと。
    類:●飛鳥川の淵瀬(ふちせ)。
    ·預(yù)かり物は半分の主(あずかりものははんぶんのぬし) 
    人の物を預(yù)かれば半分は自分のものと思っても差し支えないということ。
    ·梓に鏤む(あずさにちりばむ)[=刻(きざ)む?上(のぼ)す?ものす] 
    書物を版木に彫り付ける。本を発行する。
    類:●上梓(じょうし)する。
    ★(「梓」は版木の意、「ちりばむ」は刻むの意)
    ·明日の事を言えば鬼が笑う[=思えば~] 
    世の中の事は予見できないものだ。
    類:●來年のことを言うと鬼が笑う。
    ·明日の淵瀬(あすのふちせ)[=は~] 
    明日にはどう変わるか分からない。將來の成り行きが分からない。
    ·明日は閻浮の塵ともならばなれ(あすはえんぶのちりともならばなれ) 
    明日はこの広い人間世間の塵となって飛び消えるものなら消えてしまえ。どうなろうとなるようになれ。どうとでもなれ。
    ·明日は我が身(あすはわがみ) 
    他人に起こったことが、いつ自分自身のことになるか分からないということ。
    類:●昨日は人の身今日は我が身?!袼饯问?BR>    ·東男に京女(あずまおとこにきょうおんな)[=京女郎] 
    男は、逞(たくま)しく粋な江戸の男が良く、女は、美しく情のある京都の女が良いということ。當(dāng)時(shí)は、この取り合わせが似合いであるとされた。
    ·あずり貧乏(あずりびんぼう) 
    一生懸命あくせく働いても貧乏から抜け出せない?!袱ⅳ氦曦毞θ藢殻à窑趣坤椋?というようにも使う。
    ★「あずり」は、あがくこと、奔走することという意味。
    ·汗になる 
    1.汗水を流す。また、労苦を厭わずに働く。用例:蜻蛉-上「わが身はあせになりつつ」 
    2.恥ずかしさや緊張感で汗を流す。また、そのような思いをする。用例:源氏-帚木「流るるまであせになりて」類:●汗を流す?!窈工颏?。
    ·汗の結(jié)晶 労働によって得た成果。苦心の末に得た成果。
    ·汗水流す(あせみずながす)[=垂(た)らす] 
    精を出して働く??鄤氦騾挘àい龋─铯氦藘Pく。
    ·汗を握る(あせをにぎる) 
    危急の場面を傍らで見ていて、はらはらする。例:「手に汗を握る」
    ·汗を揉む(あせをもむ) 
    馬が汗を掻く。または、汗をかくほどよく働く。
    ·遊ぶ糸 陽炎(かげろう)のこと。いとゆう?!?BR>    用例:和漢朗詠-下「あるかなきかにあそぶいとゆふ」
    ★(「遊糸(ゆうし)」の訓(xùn)読み)
    ·値千金 
    千金もの値打ちがあるものを指して言う。物事の価値を高く評価していう。
    ·與えよ、さらば與えられん 
    1.イエス?キリストの言葉.無條件に與えなさい、そうすれば神の祝福が與えられるでしょう、とういこと。出典:「新約聖書-ルカ福音書6」 
    ★「先ず與えれば後に返ってくる」という解釈は間違い。損得を抜きに純粋な心で他人に施(ほどこ)せば、本人は気分が爽やかであるばかりか、相手からも感謝される。それが神の祝福である、ということ。物的「見返り」は期待しない?!?BR>    2.誤解から一般化して、先ず與えなさい、そうすれば後に返ってくる。
    ·あたじけ茄子(あたじけなすび) 
    けちんぼ。
    ★(「あたじけない」の「な」と茄子をかけた灑落)
    ·安達(dá)原殿(あだちがはらどの) 
    鬼婆(おにばば)のこと。転じて、嫁が悪意を持っていう、姑(しゅうとめ)を指す言葉.
    ★(奧州安達(dá)原に鬼女が住んでいたという伝説から)
    ·當(dāng)たって砕けろ[=砕けい] 
    成功するしないに関わらず、進(jìn)んで決行すべきであるということ。実行しなければ何事も成就しないということ。例:「男は當(dāng)たって砕けろ」
    ·徒の火宅(あだのかたく) 
    儚く悩み多いこの世。 
    類:●火宅無常。
    ·徒の悋気(あだのりんき) 
    自分に関係のないのに、他人の戀愛を見て起こす、無駄な焼き餅。おかやき。類:●岡焼き。●法界悋気。
    ·仇は情け(あだはなさけ) 
    仇と思ったことが、卻(かえ)って情けとなる。
    ·あたぼう 
    當(dāng)たり前だ。當(dāng)然だ。
    類:●あた?!铩府?dāng)たり前だ、べらぼうめ」を縮約した言い方。參考:箆棒(べらぼう)
    ·頭打ち(あたまうち) 
    1.相場、俸給などが一定の限界に達(dá)して、それ以上上がらなくなること。
    2.物事が限界に達(dá)して、それ以上の進(jìn)展の見込みがなくなること。類:●天井打ち。
    ·頭が痛い(あたまがいたい) 
    1.頭痛がする。
    2.悩み事?心配事などで、苦悩する。例:「どら息子の將來を考えると、頭が痛い」
    ·頭が固い(あたまがかたい) 
    自分の考えに拘(こだわ)って、融通が利かない。頑固である。また、そういう人。
    ·頭隠して尻隠さず(あたまかくしてしりかくさず) 
    かくれんぼなどで、全身隠れた積もりなのに、実際には頭だけで尻が丸見えになっているさま。転じて、悪事などの、一部分を隠して、全部を隠した積もりでいるのを嘲っていう。
    ·頭が下がる(あたまがさがる) 
    他人の行為や性格に敬服させられる。尊敬の気持が起こる。
    ·頭ごなし(あたまごなし) 
    初めから一方的に押さえ付けるような態(tài)度を取ること。例:「頭ごなしに叱る」
    類:●あたまくだし。
    ·頭でっかち尻窄み(あたまでっかちしりすぼみ)
    [=尻窄(つぼ)み?尻窄(すぼ)り]頭ばかりが無闇に大きなこと。また、初めは大きく終わりが小さいこと。初めは勢いが良いが、終わりは駄目なこと。
    類:●竜頭蛇尾。
    ·頭に來る(あたまにくる)[=へ~] 
    1.怒りや悲しみや驚きのために、頭に血が上(のぼ)る。かっとなる。類:●鶏冠(とさか)に來る?!衲嫔悉工?。
    2.酒の酔いや病毒などが頭に回る。3.気が変になる??袢摔摔胜搿#矗庾Rに上(のぼ)る。思い出す。
    ·頭に血が上る(あたまにちがのぼる) 
    感情が昂(たか)ぶり、冷靜さを失う。興奮すると頭部に血が集まり、顔や耳が赤くなることから言う。
    類:●逆上する?!瘠盲趣胜搿?BR>    ·頭の黒い鼠(あたまのくろいねずみ) 
    頭髪の黒い鼠=人間のこと。鼠が物を盜むように、物を掠(かす)め取る人。家の中の物がなくなった時(shí)などに、それを盜んだのは、頭が鼠色の鼠でなくて、頭の黒い鼠=人間であろうと、犯人を仄(ほの)めかしていう。
    ·頭の天辺から足の爪先まで(あたまのてっぺんからあしのつまさきまで) 
    全身の全部。上から下まで。また、一から十まで、全部。
    類:●頭から尻尾まで?!駨仡^徹尾?!裉炀榭Fの下まで。
    ·頭を痛める(あたまをいためる) 
    心配事や苦労で頭を痛める。あれやこれやと心配する。
    ·頭を抱える(あたまをかかえる) 
    途方に暮れて考え込む。困り果てる。
    ·頭を搾る(あたまをしぼる) 
    あれこれ考える。色々と工夫する。例:「ない頭を搾る」