每天一篇(中日對照)(十八)

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手の指先をすぼめて空に向けたような形の聖火臺から、すっと炎が消える。トリノ冬季五輪の幕が閉じた。テレビ畫面の濃い闇の向こうから、大會の幾つもの場面がよみがえってきた。
    すぼめる「窄める」すぼむようにする。小さく縮める?!讣绀颞D?めて歩く」「傘を―?める」
    火焰從仿若五指并攏,仰望天空般的火炬臺上驟然熄滅。都靈冬奧會落下了帷幕。面對著(轉(zhuǎn)播結(jié)束后)電視畫面那深深的黑暗,筆者不禁回憶起大會的幾個場面。
    人々はアルプスを背にしたポー川のほとりの街に集い、雪と氷と風の中で競った。成功と勝利があり、失敗と敗北があった。歓喜と失意とがあった。様々な國の旗が翻り、獲得メダルの數(shù)が注目された。しかし國ごとの區(qū)別が五輪の眼目とは思えない。
    人們匯集到阿爾卑斯山陰臺伯河畔的這座城市,在冰雪與寒風中競技。其中有成功有勝利,有失利有慘敗。歡喜與失意共存。各國國旗迎風招展,所獲的獎牌數(shù)也倍受關(guān)注。但我認為奧運的重點不該在各國之間(獎牌)的差別上。
    やはり、記録と自らの限界に挑む選手たちの姿が胸に殘る。それぞれの顔や手や足の動きに輝きが宿っていた。
    但創(chuàng)造紀錄和挑戰(zhàn)自我極限的選手們的英姿卻還是留在人們心里。他們各自的容顏,舉手投足間都閃耀著光芒。
    その光をかげらせるものもある。商業(yè)主義や見せ物化、薬物汚染の根は深い。しかし、過去何よりもその輝きを奪ったのは戦爭だった。1940年の「東京五輪」は幻に終わった。
    かげ?る「陰る?翳る」
    1 太陽や月が雲(yún)などに遮られて光が薄らぎ、前よりも暗くなる。
    2 日が傾く。夕暮れになる。「冬は日の―?るのが早い」
    3 表情が暗くなる?!副筏ぶ椁护吮砬椁D?る」
    也有令此光芒黯淡之事。諸如商業(yè)主義,演藝化和藥物污染等都已根深蒂固。但是,過去遮掩這些光芒的,戰(zhàn)爭可謂罪魁禍首。1940年的“東京奧運會”就是因此而化為泡影。
    同じ時代にトリノで、反ファシズム活動を理由に逮捕された詩人チェーザレ?パベーゼが流刑地で書いた?!附袢栅趣いθ栅舜à殪Fが湧いて、美しく/都會へ流れこむ……帰ってくる価値はあるのだ、たとえ変り果てても」。遠い獄舎でトリノを思っている(河島英昭「敘事詩の精神」巖波書店)。
    同樣也是在那個時代的都靈城市里,以反法西斯為由被捕的詩人Cesare.pabeze在流放地寫到“今日川上霧起,美麗妙曼/彌漫入都城……,值得回去,即便面目已全非”。這是他在遙遠監(jiān)獄對都靈的思念(河島英昭「敘事詩的精神」巖波書店)。
    そんな歴史もあるこの街で昨秋、ポー川のほとりに立った。そばには釣り糸をたれる人が居た。白くにごった水がゆったりと流れてゆく。ファシズムと戦爭がこの地を覆った時代を思いながら、「平和の祭典」を慌ただしく準備する街を歩いた。大會を無事に終えて聖火が消えたトリノの街に、詩人の夢見た穏やかなたたずまいは、もう戻ってきただろうか。
    去年秋天,筆者來到了擁有這樣一段歷史的街道上,駐足于臺伯河畔。有人在身旁垂釣。白色而渾濁的河水緩緩地流淌著。筆者一邊回想著法西斯主義和戰(zhàn)爭籠罩著這片土地那個年代,一邊信步走在正緊張籌備“和平慶典”的這條街道上。在這大會圓滿結(jié)束圣火已經(jīng)熄滅的都靈大街上,詩人夢想中的那種恬靜,是否已然回歸?