「~てみる」の意味とそれの実現(xiàn)する條件 吉川 武時(shí) は じ め に 問題・方法・資料 「~てみる」の意味 1. あることを知るためにする動(dòng)作をあらわす「~てみる」 1.1 知覚活動(dòng)をあらわす動(dòng)詞 1.2 知覚器官を働かせるための條件づくりをする動(dòng)詞 1.3 情報(bào)収拾機(jī)能をあらわす動(dòng)詞 1.4 単純動(dòng)作をあらわす動(dòng)詞 2.ある動(dòng)作をした結(jié)果の狀態(tài)を知るためにする動(dòng)作をあらわす「~てみる」 2.1 語いのレベルでの考察 2.2 形態(tài)のレベルでの考察 2.3 構(gòu)文のレベルでの考察 2.4 文脈のレベルでの考察 3.ある情報(bào)をもたらし,または結(jié)果を生みだすことになる動(dòng)作をあらわす「~てみる」 は じ め に 本稿は,1971年にオーストラリアのモナシュ大學(xué)(Monash University)で,「現(xiàn)代日本語動(dòng)詞のアスペクトの研究」1)という論文を書いた時(shí),あつめた資料により,「~てみる」の意味について考えをまとめたものである。「~てみる」という形式はアスペクトとは直接関係ないが,ついでにカードをとっておいたので,そのカードを利用し,內(nèi)容を検討して,稿をなしたのである。その際にも前述の論文を書いた折にも,モナシュ大學(xué)の方々,特に高橋太郎先生には絶大なる御指導(dǎo),御教示をいただいたので,紙上をかりてお禮を申し上げる。 そのようなわけで,1971年に一応 成った本稿であるが,このたび「日本語學(xué)校論集」第二號(hào)の発刊に際して,そのページをかりて公刊・発表するしだいである。 問題・方法・資料 「している,してある,してくる,していく」のような「~て…」という形式が一単位となって,ある文法的意味をあらわすことがある。その際「している」を「し」と「て」と「いる」というようにバラバラに分けず,「している」全體を一単位としてとらえるということに注目していただきたい。このようなとらえ方をすることによって,「アスペクト」などの概念が容易に生じ,その他の日本語動(dòng)詞の諸形式についても考察がすすめられるようになった。 ここで,いわゆる伝統(tǒng)的といわれる國文法における,「~て…」という形式のとりあつかいを見てみよう。 伝統(tǒng)的國文法では,「ごはんを食べている。」の「食べている」を 食べ…… 動(dòng)詞「食べる」の連用形 て……… 接続助詞 いる…… 動(dòng)詞「いる」の終止形 と分析し,特にこの場(chǎng)合の「いる」は本來の意味(「機(jī)の上にねこがいる?!工巍袱い搿埂?#8810;存在≫)からずれた意味で使われているから補(bǔ)助動(dòng)詞である,と説明する。 これに対して,松下大三郎博士2),佐久間鼎博士3),金田一春彥博士4),三上章博士などは,「食べている」を一単位として扱い,「食べる」に関するある一定の文法的意味(この場(chǎng)合は「継続」のアスペクト)をあらわしている,と考えている。分析するとしても, 食べて…… 動(dòng)詞「食べる」の「て」の形,または「テ」フォーム,あるいは gerund いる……… 補(bǔ)助動(dòng)詞,あるいは auxiliary verb のようにし,「て」という接続肋詞はみとめない。そして,「動(dòng)詞の『て』の形に補(bǔ)助動(dòng)詞のついたものは,ある一定の文法的意味をあらわす?!工日h明する。 このような意味で補(bǔ)助動(dòng)詞とされるものには「いる,ある,くる,いく,おく,しまう」(以上は主にアスペクトをあらわす),「やる,あげる;くれる,くださる;もらう,いただく」(以上はいわゆる「やりもらい」の補(bǔ)助動(dòng)詞5))がある。 「~てみる」という形式も,このような意味で,一単位となって一定の文法的意味をあらわしているとみとめられる。松下(1924)では「経験態(tài)」をあらわすと説明され,佐久間(1957)では春日政治氏からの引用として「甞試」をあらわすと説明されている。 日本語を外國人に教えるための教科書6)を見ると,このような「補(bǔ)助動(dòng)詞」について學(xué)習(xí)するための一課ないし數(shù)課が設(shè)けられている。 例えは,A.Alfonso の「Japanese Language Patterns」では, 17課において Verb Clusters として學(xué)習(xí)する。Niwa & Matsuda の「Basic Japanese for College Students」では,5課において,gerund plus Auxiliary Verb(aru,iru,oku,miru,shimau)として學(xué)習(xí)する。國際基督教大學(xué)の「Modern Japanese for University Students(Part I)」では,31課において「いる,ある」を, 35課において「おく,いく,くる,しまう,みる」を?qū)W習(xí)する。(株)ランゲージ・サービスの「Intensive Course in Japanese(Elementary Course)」では, 36課と 38課においてこの問題を扱っている。 S.Martinの「Essential Japanese」では,7課において gerund+miru が,10課において shimau,oku が扱われている。 S.Martin の本の7課では,gerund+miru は次の二つを意味する場(chǎng)合がある,と説明されている。 (1) does something to see(how it will turn out) (2) does something and finds out,or tries to do something(to see how it will turn out) この研究で特に重視した方法は次のとおりである。
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「~てみる」の形式のもつ文法的な意味を,基本的な意味から派生的な意味にいたるまでこまかく検討した。そしてそれらの意味の間の関係を明らかにしようとした。
この形式が実現(xiàn)する意味は,動(dòng)詞の語い的意味と深い関連をもっているので,そこにあらわれた動(dòng)詞の語い的分類をできるだけくわしくした。
意味が決まる要因として,単語のレベルでは動(dòng)詞の性格が大きく効いているが,その他に連語のレベル,文のレベル,コンテクストのレベルのそれぞれで,意味の決定にあずかる要因が働く。これらのことを常に考慮に入れて意味の分析をした。
例文は,実際に使われているものの中からとることとして,あとにあげる作品の中から選び出した。
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シナリオでは,タイトルと,場(chǎng)面ごとにつけられた番號(hào)によって示した。
教科書では,學(xué)年,上下の別・ページの順に示した。このページは問題とする形式ののっているページではなく,その例文のはじまるページを示す。だから,例えば,15ページに「してみる」という箇所があっても,その例文のはじまりが 14ページにあるなら 14とした。
|||「~てみる」の意味 「~てみる」の意味には,大きく分けて,次の二つがある。 (Ⅰ)あることを知るためにある動(dòng)作をすること。 (Ⅱ)ある動(dòng)作をした結(jié)果の狀態(tài)を知るためにその動(dòng)作をすること。 一般に「~てみる」は「ためしに~する」ということをあらわす。ここでは,それをさらにくわしく調(diào)べるわけである。 勝平 「お前さんだって私の話を 気があったから,迎えの車に乗ったんだろう」傷 68 この例では,話の內(nèi)容を知るために「聞く」ことをする,という意味である。 それ から,瓶の栓を抜き,鼻にあてて。砂の女 31 この例では,瓶の中身は何かを知るために「嗅ぐ」ことをする,という意味である。共に(Ⅰ)の例である。 このように,あることを知るためにする動(dòng)作として,が最も普通である。その他に,,ということがある。知覚器官を用いることをあらわす動(dòng)詞には,「見る,聞く,嗅ぐ,味わう,さわる」とそれらの類義語がある。知覚器官を働かせるための條件をつくるとは,具體的には,じゃまになっているものをとりのぞいたり(「開ける,めくる」など),振向いたり,近づいたりすることである。 次に(Ⅱ)の場(chǎng)合を見てみよう。 勝平 「池內(nèi)という男に俺が」傷 45 この例では,勝平が,池內(nèi)という男に會(huì)った結(jié)果の狀態(tài)を知りたくて,池內(nèi)に會(huì)う,という意味である。 川島 「早速が,それにしても五隻は無理だ?!攻攻?35 この例では,話をした結(jié)果の狀態(tài),つまり司令部が五隻の軍艦をふりむけてくれる用意があるかどうか,ということを知るために話をするという意味である。共に(Ⅱ)の例である。 (Ⅰ)では意志動(dòng)詞しかあらわれないが,(Ⅱ)では無意志動(dòng)詞でも可である。7) 以上主な二つの意味の他に, (Ⅲ)ある情報(bào)をもたらし,または結(jié)果を生みだすことになる動(dòng)作をあらわす。 という意味がある。この場(chǎng)合は,「~てみると,~てみたら」という形でつかわれる。例えば, 朝は やく,にわに,小さいめが,でていました。二上 41 というように。もっとも,この形になったからといって,(Ⅰ)(Ⅱ)の意味をあらわさない,というのではない。この間の詳細(xì)については,追ってのべることにする。 1.あることを知るためにする動(dòng)作をあらわす「~てみる」 この意味を?qū)g現(xiàn)する條件として,動(dòng)詞の語い的性格が大きく働いている。そこで,そこに使われた動(dòng)詞を語い的に分類してみようと思う。 1.1 知覚活動(dòng)をあらわす動(dòng)詞 先にのべたように,あることを知るためにする動(dòng)作とは,知覚器官を働かせることである。したがって,知覚活動(dòng)をあらわす動(dòng)詞「見る,聞く,嗅ぐ,味わう,さわる」及びそれらの類義語から,この意味がつくられる。 例 ① 見る―― 和子「8)なさい,この教科書,いたずら言きばかり」非 77 のぞく―― 戸口の中を。砂の女 54 見なおす―― 石丸「ところで,この靴をもう一度」天 1 ② 聞く―― 勝平「お前さんだって私の話を気があったから,迎えの車に乗ったんだろう」傷 68 ③ 嗅ぐ―― それから,瓶の栓を抜き,鼻にあてて。砂の女 31 ④ 味わう なめる―― においを嗅いで,。砂の女 40 ⑤ さわる―― こわごわ手をのばし,そっと指先で。砂の女 84 ふれる―― 扉に手を。白と黒 52 1.2 知覚器官を働かせるための條件づくりをする動(dòng)詞 知覚・認(rèn)知できる條件をつくりだすために,じゃまになっているものをとりのぞくことがある。見るためにじゃまになっているものをとりのぞくことをあらわす動(dòng)詞とは「開ける,めくる,掘り返す,はがす」などである。聞くためにじゃまになっているものをとりのぞくことをあらわす動(dòng)詞,嗅ぐためにじゃまになっているものをとりのぞくことをあらわす動(dòng)詞,……と,前にのべた五感のそれぞれについて,じゃまになっているものをとりのぞくことを考えることができるのだが,実例では,「見るために…」つまり上にあげた四つの動(dòng)詞しかなかった。 例 開ける―― あわただしく,新聞の包みを。砂の女 31 ―― あがりがまちに,腰をおろし,リュックを。砂の女 29 めくる―― 腰をおろして,ふと,奧の部屋との間をへだてているムシロを。砂の女 18 ―― 男,片膝をつき,注意深く。砂の女 7 掘り返す―― 「,案外,金目のものが出てくるかも分からんぞ…」砂の女 67 はがす―― 女「埋った家の,天井板を,中からキュウリでも出來そうな,よく肥えた土地が出て來たって言いますから…」砂の女 16 知覚・認(rèn)知しやすい條件をつくりだすことをあらわす動(dòng)詞として,「電話する,振向く,近づく」がある。 例 電話する―― 平井「今朝,出て來ないから,うちへ,彼の細(xì)君が『會(huì)社の用で出張したんじゃないんですか?』だってさ」女 97 振向く―― おびえた表情で,戸口のほうを。砂の女 35 近づく―― 秋彥,。傷 125 1.3 情報(bào)収拾活動(dòng)をあらわす動(dòng)詞 次の例では,動(dòng)詞自身があることを知るための活動(dòng)をあらわしている。「あることを知るための活動(dòng)」といえば,以上のべてきた動(dòng)詞もそうであるが,次にのべるのは,そういった知覚・認(rèn)知活動(dòng)がふくざつに組み合わさった一つの活動(dòng)を意味する動(dòng)詞である。 例 調(diào)べる―― 番頭「から暫くお待ち下さい」白と黒 163 ―― 勝平「竜太郎,お前はひとつ極秘でこれをくれ,」傷 45 ―― 竹雄「ぼくはきのう,一日がかりで有馬の事業(yè)を。」傷 124 さぐる―― 村の衆(zhòng)の手をかりながら,男,足で梯子を。砂の女 13 調(diào)査する―― 勝平「どういうたちの人間か,よく?!箓?139 點(diǎn)検する―― ちょっと考え,仕掛け全體をことにする。砂の女 75 研究する―― 勝平「私の會(huì)社では七年も前にこれと同じ計(jì)畫を立ていろいろんですが……」傷 46 計(jì)算する―― 勝平「損害だとおっしゃるが,利益のほうも同時(shí)にか,」傷 28 ―― 東「今津君,最初は大丈夫だと思ったが,一票々々予想外な激戦だよ」白い巨塔 84 分析する―― 戸倉「未使用のものを,九○パーセント以上のものであることがわかりました?!固?79
|||1・4 単純動(dòng)作をあらわす動(dòng)詞 次の例では動(dòng)詞自身は,あることを知るための活動(dòng)の意味はないが,「てみる」の形で使うと,あることを知るための活動(dòng)を意味することになる。 この場(chǎng)合,「てみる」の働きは,1.1~1.3 の場(chǎng)合の「てみる」の働きより大きいと言わねばならない。 振る―― ヤカンを。砂の女 35 掻きまわす― 砂の中を手をつっこんで,。砂の女 22 突く―― 捕蟲網(wǎng)の柄で草の根もとを。砂の女 8 つける―― 水の中に,指を。砂の女 75 行く―― 穴のふちをまわって,海の見える所まで。砂の女 85 ―― 人々は,さそい合わせて,湖の向こうの森へも。五下 12 廻る―― 秋彥「いまはあまり行きませんが,以前には関東地方のクラブはたいてい。」傷 128 ―― 家のまわりを,二,三度。砂の女 22 2.ある動(dòng)作をした結(jié)果の狀態(tài)を知るためにする動(dòng)作をあらわす「~てみる」 この意味を?qū)g現(xiàn)する條件として,語いの面,形態(tài)の面,構(gòu)文の面,文脈の面と分けて考えてみよう。 2.1 語いのレベルでの考察 語いの面では,コミュニケーション活動(dòng)をあらわす動(dòng)詞が「~てみる」の形になってよく使われる。 例 話をする― 川島「早速が,それにしても五隻は無理だ?!攻攻?35 ―― 竹雄「ただ,ぼくたちの共通の立場(chǎng)というか,境遇というか,いろいろと思ったんだ」傷 81 ―― 池內(nèi)「あなたが土地を売りたいというなら,香月さんに?!箓?105 話す―― 勝平「あの人は,ええと,福村君でしたな,先日いろいろと訳だが,あんまり賛成してくれなかったようだったな」傷 63 會(huì)う―― 勝平「池內(nèi)という男に俺が」傷 45 たのむ―― 女「つぎの配給のときに,カミソリか」砂の女 48 (電話を)かける― 綾子「ええ,出先をきいてね,そちらへもらうのよ。」傷 181 (電報(bào)を)打つ―― 秋谷「無電を打つだけ?!攻攻?14 次の例では,あることを知るためにする活動(dòng)をあらわす動(dòng)詞が,ここの意味で用いられている。 相談する― 勝平「酒井君にもどうかね」傷 59 ―― 藤子「お父さんに」傷 156 連絡(luò)する― 大沢「大學(xué)時(shí)代の友人で,一,二,彼と親しいのがおりますから,…」白と黒 125 呼ぶ―― 綾子「小桃さんをくれない…」傷 181 何か悩みごとを解決するにはどうしたらよいか知ろうと思って「相談する」のであるが,同時(shí)に,その結(jié)果どういうことになるかということを知るためにも「相談する」のである。 次の例のように,結(jié)果の成就を問わない意味をあらわす動(dòng)詞もある。 合わせる― 男,こわれた箱をひろって,。砂の女 73 はさめる― イロリから木版をひろい,ひらいた間に,する。砂の女 48 「合わせてみたがうまくいかなかった。」「合わせてみたがうまく合わさらなかった?!工韦瑜Δ藢g際には合わさらなくても「合わせてみた」と言えるのである。この場(chǎng)合の「~てみる」は「~ように努力する」という意味である。 次に,その他の動(dòng)詞の例と,それぞれの解釈をあげておく。 近づく―― やり方を変えて,口笛をふき,手を差しのべながら,。砂の女 58 「近づく」という動(dòng)詞は,1.にもでてきたが,この例の文脈では,「犬をだまらせるために,いろいろなやり方をしてみた,その一つとして手を差しのべながら,近づいてみた」という意味である。 立候補(bǔ)する― 巖田「どうだね,來年あたり,浪速大學(xué)の學(xué)長には」白い巨塔 59 この例では,立候補(bǔ)すれば,當(dāng)選か,落選の結(jié)果がまっているわけであるが,その當(dāng)選か,落選かの結(jié)果を知るために立候補(bǔ)する,という意味であろうか。
|||2.2 形態(tài)のレベルでの考察 形態(tài)の面で,まず「~てみても」の意味を考察する。 倉崎 「これはまだ,電車を,當(dāng)分使いものにならんのじゃないですか」傷 64 この例文で「引いてみても」と単なる「引いても」とを比べてみると,前者が非実現(xiàn)の仮定(発現(xiàn)しないことを仮に考えてみる),後者が実現(xiàn)の仮定(実現(xiàn)すること,しそうなことを仮定する ―譲歩の意味になる―)をあらわしていると言える。 ゴ ースーゴースー,ムニヤムニヤねごとを,どうしても目がふさがってくれないのです。一下 88 この例文の二つの「~てみても」では,「~てみる」は実際に行動(dòng)を行なうことをあらわしている。もちろん,「目がふさがるかどうか」知るために行なう行動(dòng)である。 こ のことは,新聞をとっている一けんの家族の構(gòu)成を,わかるであろう。六上 58 この例文の「~てみても」は「わかる」と共に慣用句的に使われている。そしてこの「~てみる」は,その動(dòng)作をした結(jié)果「わかる」かどうかを知るためにする,という意味である。 次に「~てみたい」について考察する。 あのくもになあ。一下 79 あのにじのしたまで,な。一上 65 これらの例では,「~てみたい」を単なる「~たい」と比べてみると,前者は後者より強(qiáng)い希望をあらわしていると言える。 単なる「~する」が一般的なことをあらわすのに対して「~してみる」は個(gè)別的なことをあらわす,という原則がある。例えば,「~すると」は一般的な條件をあらわす形で,個(gè)別的な條件をあらわす「~したら」と対立する。そして,次のような例は正しいが,*をつけたような例は正しくない。 風(fēng)がふくとおけやがもうかる。
シブ柿をたべるとおなかがいたくなるよ。
*風(fēng)がおけやがもうかる。
*シブ柿をおなかがいたくなる。 「のりたいな」と「のってみたいな」を比べると,後者の方が強(qiáng)い希望をあらわすというのは,「~てみる」が個(gè)別的なことをあらわすところから,発言者個(gè)人の具體的な希望をあらわすようになり,これが「てみる」のない形より強(qiáng)い希望として感じられるのではないかと思われる。 「~てみたい」はさらに,「~てみたいと思う」「~てみたくなる」という形で用いられる。例えば, 秋山 大きくなったら,。二下 25
王様は自分で。三上 117 このように「~てみたい」の拡大形も含めて,「~てみたい」の形で使われる動(dòng)詞のなかには, 1.にあげた「知覚活動(dòng)」「情報(bào)収拾活動(dòng)」をあらわす動(dòng)詞もあるわけである。例えば, たぬきは,あまいおさとうを。二下 70
それがほんとうかどうか,。三上 102 これらの例では,「~てみる」の個(gè)別性,具體性の意味はあるが,単なる「~たい」より強(qiáng)い希望の意味があるかどうか,うたがわしい。これは強(qiáng)さの程度の問題だから,それよりこの方が強(qiáng)いと実証することは困難であるが,次のような,一般の動(dòng)詞の例と比べて,何か差が感じられないだろうか。 あの くもになあ。一下 79 「力 いっぱい,トランペットを?!刮逑?11 ネル ロも,〔てんらん會(huì)に絵を〕。四下 123 ぼく はこおりの上を。二下 42 広次 は,なんだかはらがたってきて,いたずらが。四上 8 次に命令・依頼形「~てみろ・~てみて下さい」等の場(chǎng)合を考察する。 命令・依頼形としては,その他に「~てごらん」がある?!袱撙搿工未辘耸工铯欷俊袱搐椁蟆工扦ⅳ搿? 命令形の例 尾形「早坂,」非 20 依頼形の例 ふみこ: そうですね。では,はじめに,かかりのしごとについて,。三上 13 「ごらん」の例 男「…常識(shí)でなさいよ!…」砂の女 16
斉藤「なさい」傷 190 命令形の場(chǎng)合,その結(jié)果どうなるかを知るのは話し手である。例えば, 吉野「旗野,××の方程式を」非 65 という例では,話し手吉野先生が,旗野が××の方程式を知っているかどうかを知るためにした発言であって,旗野自身が××の方程式を知っているかどうかを,彼に認(rèn)識(shí)させるためにした発言ではない。 依頼形,「ごらん」の場(chǎng)合,さらに次のような表現(xiàn)の場(chǎng)合に,その結(jié)果どうなるかを知るのは聞き手である。 男「…あんたも,よく,自分の立場(chǎng)を考えてみるんだな…」砂の女 35 形は命令形でも,「仮定」をあらわしている,と言いうる特別の場(chǎng)合がある。例えば, 大村 「錨を打ち込んだところを。敵機(jī)が飛んで來るのに一時(shí)間とはかからんだろう」キスカ 59 「見い」というのは「見ろ」の方言形である。この例では無意志動(dòng)詞が使われている。 本節(jié)は形態(tài)の面でいろいろ見て來たので,最後に①「~てみると」②「~てみたら」③「~てみれば」などの 條件をあらわす形式についてものべなければならないのであるが,①②では,次章にのべる 3.の意味になることが多いし,また特に文脈があれば前章 1.の意味になるので,ここでは,本章 2.の意味でしかもこの條件の形をもつものだけについて言及する。 次のような例がある。 高山 いろいろ意見が出ましたが,紙くずばこを作ることにしぼってどうでしょう。五上 17 これは,「~てみたらどうでしょう。」で一つの慣用的な言い方と見ることもできる。これから進(jìn)んで,「どうでしょう?!工·欷皮筏蓼Δ长趣猡ⅳ?。例えば, ゆたか 手分けをする前に,學(xué)級(jí)文庫のかかりにはどんなしごとがあるか,。三上 13 ゆきこさんをよんで,。三下 66 2.3 構(gòu)文のレベルでの考察 次の例のように,「~てみる」は「とにかく,少し」等とともに使われることがある。 杉本「とにかくすぐよ」女 6
田代「少しか」女 70
青木「よし,降りて少し」天 74 この場(chǎng)合,「その結(jié)果どうなるかを知るためにする」という意味はずいぶん弱く,単に形式的に「てみる」が使われているようである。また,「少し」も,本來の意味どおりの「少し」であるかどうかうたがわしい。
|||2.4 文脈のレベルでの考察 次の例では,「てみる」を使うことによって,「その結(jié)果どうなるかを知るためにする」という意味になる?!袱皮撙搿工胜堡欷校长我馕钉铣訾皮长胜?。ここにあらわれる動(dòng)詞は,一般の動(dòng)詞であって,意志動(dòng)詞であるという以外に特別の特徴はない。 例 おす― そっと女の肩を。砂の女 53 蹴る― やや亂暴に,グルブシのあたりを。砂の女 53 引く― さらに強(qiáng)く。砂の女 54 (體重を)
かける ―ロープにつかまり,そろそろと體重を。砂の女 56 あてる― 男,ハサミをヒゲに。砂の女 48 変える― 歩きかけて,ためらい,ちょっと方向を。砂の女 61 前節(jié)と本節(jié)の「てみる」を比べてみると,その働きに強(qiáng)さのちがいがあるのがわかる。前節(jié)では,その働きが弱く,本節(jié)ではそれが強(qiáng)い。働きが弱いということは,それがなくても意味がほとんど変わらないということであり,働きが強(qiáng)いということは,それがないと意味が変わってしまうということである。どちらの場(chǎng)合も「みる」は補(bǔ)助動(dòng)詞とされているが,それでいいかどうかは今後の課題である。 3.ある情報(bào)をもたらし,または結(jié)果を生みだすことになる動(dòng)作をあらわす「~てみる」 2.2 のおわりのところでのべておいたように,「~てみると,~てみたら」という形は,たいでいの場(chǎng)合,「~した結(jié)果転々ことを亂す」という意味になる。これは“大ていの場(chǎng)合”であって,「~てみると,~てみたら」という形がすべてこの意味になるということではない。第1章,第2章にのべた意味になる場(chǎng)合 もあり,それらの意味と本章の意味との中間の場(chǎng)合(つまり「ためしに~す る」という意味があるかないか分からない場(chǎng)合)もあるので,これらのことについては後に考察することにする。 さて,典型的な本章の意味とはどのようなものか,次の例を見ていただこう。 キヨ 「ハイ…,奧さんが…」白と黒 12 宮田 「地下室から,何時(shí)の間にか,原子爆弾で地球が全滅しててよ,生きてんのは,俺たちだけになるんだ」非 126 女 「毎朝,ねるとき,,また一人になっているんじゃないかと思って…」砂の女 73 その ばん,予定の村にとまって,あくる朝,,空はすっかり,黒ずんだ雪で重たくおおわれています。五下 121 これらの例では,本章の意味がよくあらわれている。例えば,最初の例で,「奧さんが(大変なことになっている)」ことを知るために「帰って來た」わけではなく,「帰って來た」結(jié)果,「奧さんが(大変なことになっていた)」ことを知るわけである。同様の例をもう少しあげよう。 ,日本は十一年の間にめざましい移り変わりを見せていた。五上 137 かわ らに,川には,こおりが,はっていました。二下 73 ,そのすには,おじいさんのすずめが,住んでいました。三下 43 外へ ,大きなおおかみが,ひつじにとびかかろうとしています。二下 97 次に,中間の場(chǎng)合を考察してみよう。 うら に,おかさんが,あかちゃんをおんぶしてくれといいました。三下 19 この文の前に,「わたしは,うちへ帰りました。だれもいません。うちじゅうで,だっこくをしていたのです?!工趣いξ拿}がある。とすると,「うらに行ってみると」は,「だれかうらにいないかと思って」「うらにだれかいるかどうか知るために」という意味を帯びてきて,第1章にのべた意味になる。このように,単獨(dú)では本章の意味にとれるものでも,実際の文脈中にあっては,第1章の意味で使われているものが多い。次の例もそうである。 おか あさんが,お客は,近所の山田さんのおねえさんでした。三下 79 (この文の前に,「げんかんで,女の人の聲がしました?!工趣いξ拿}がある。) きょ うしつに,先生が,しごとをしていました。二上 6 (この文の前に,「ゆりこさんは,ぼうしをきょうしつにわすれてきたことに,きがつきました。ゆりこさんは,いそいで學(xué)校へひきかえしました?!工趣いξ拿}がある。) 最後に,第1章の意味で用いられている「~てみると,~てみたら」の例をあげる。(すでに 1.2 であげた「掘り返す」「はがす」の例も「~てみたら」の形であった。) だれ だろうと思って,佐吉であった。四上 131 この例では,「だれだろうと思って」と,「のぞいてみる」理由がはっきりあらわされている。 キャ サリンが心配して,ハリエットがげきを作ることに熱中していることがわかった。六上 139 この例では,「~ことがわかった。」と,これまた,「何か知るために調(diào)べてみた」ということの意味を裏付けする文句が使われている。次の例も同様に考えることができる。 友人 に,「……」と,教えてくれた。四上 55 くき の高さを,十八センチメートルありました。二上 43 注 1) 吉川武時(shí)「現(xiàn)代日本語動(dòng)詞のアスペクトの研究」Linguistic Communications9,64-236,1973 Melbourne 2) 松下大三郎「標(biāo)準(zhǔn)日本文法」紀(jì)元社 1924 3) 佐久間鼎「現(xiàn)代日本語の表現(xiàn)と語法」恒星社厚生閣 1957 4) 金田一春彥「日本語Ⅲ文法」世界言語概説下巻(市河三喜・服部四郎共編)160-200,1955 研究社 5) 豊田豊子「補(bǔ)助動(dòng)詞『やる・くれる・もらう』について」日本語學(xué)校論集1號(hào),77-96,1974 6) 引用した日本語の教科書は次のものである。
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A.Alfonso「Japanese Laguage Patternes」1966,Sophia University, Tokyo
Niwa & Matsuda「Basic Japanese for College Students」1964, University of Washington Press,Seattle and London
國際基督教大學(xué)語學(xué)科日本語研究室編「Modern Japanese for University Students(PartI)」1963
Japanese Language Promotion Center「Intensive Course in Japanese(Elementary Course)」Language Services Co.Ltd., Tokyo, 1970
S. Martin「Essential Japanese」Charles E. Tuttle Company, Rutland, Vermont&Tokyo 1954
7)
意志動(dòng)詞・無意志動(dòng)詞およぴその區(qū)別の重要性については,前記 注1)にあげた論文およぴ「日本語の動(dòng)詞に関する一考察」『日本語學(xué)校論集1號(hào)』,p67-76.1974 を參照。
8)
「ごらん」は「見る」の尊敬の形。
Summary
Verb clusters [Verb (te form) + Auxiliary Verb] play an important role in the syntax of Japanese.
In this paper, the meaning of ~te miru is examined in detail. Examples are taken from elementary school text books and from scenarios.
Three senses have been recognized from the investigation.
(Ⅰ)
to do an investigatory action
(Ⅱ)
to do something to see what happens (as a result of the action)
(Ⅲ)
(in the form of ~te miru to, or ~te mitara)to do something and find
日語小常識(shí):假名中最基礎(chǔ)的就是五十個(gè)清音了,稱為“五十音”,不少原來想自學(xué)日語的朋友就是被它擋在了門外。你不要看它們很多,就被嚇住了。其實(shí),它們是有規(guī)律的。它們每五個(gè)一行,一共是十行。下面就是“五十音圖”了,你花幾秒鐘大概看一下,不需要記住任何東西,有個(gè)印象就行。
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