2013備考資料:「いろは歌」精解加中文翻譯

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「いろは歌」はかつて五十音図よりもさかんに用いられていた。平安時代末期に流行した、七五を四回繰り返す「今様(いまよう)」という歌謡形式に従って作られている。日本語の47音節(jié)全てを、一回かつただ一回使って、意味のある詩を作ったものである。ただし、濁音は清音と同一視する。
    いろはにほへと ちりぬるを   色は匂へど   散りぬるを
    わかよたれそ  つねならむ   我が世誰ぞ   常ならむ
    うゐのおくやま けふこえて   有為の奧山   今日越えて
    あさきゆめみし ゑひもせす   淺き夢見じ   酔ひもせず
    「いろは歌」を記した現(xiàn)存最古の文書は、1079年に書寫された『金光明最勝王経音義』である。この文書には五十音図も記されているが、五十音図はそれより百年近くも古い『孔雀経音義』にすでに載せられている。もっとも、『孔雀経音義』の五十音図は行の順序が今と異なる上にア行とナ行を欠き、母音の順序も「キコカケク」というように今とは異なっており、現(xiàn)行の五十音図についても『金光明最勝王経音義』は、最古の出典となっている。