天聲人語08年11月19日

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隨“煙”而逝的青春
    小説「夫婦(めおと)善哉(ぜんざい)」で知られる織田作之助は、ヒロポン注射が巧みだったそうだ。戦後すぐのこと、酒の席などで、やおら腕をまくり上げては自分で打っていた。「當時の流行の先端だから、一つの見栄(みえ)だったろう」と、こちらも無頼派の作家、坂口安吾が隨筆に殘している。
    據(jù)說以小說《夫婦善哉》成名的織田作之助很善于注射菲洛本(日本一種藥物牌子,濫用會導致幻覺)。二戰(zhàn)后不久,他曾在酒席等場合從容地曲起手臂,自己給自己注射。對此,無賴派作家坂口安吾在隨筆中這樣寫到“因為在當時(吸毒)正非常流行,他們這么做也可以算作是一種虛榮吧”。
    そんな無頼気取りなのか、それともファッションなのか。大學生の大麻事件が相次いで表沙汰(おもてざた)になっている。汚染のすそ野は広いと見られる。ウチは大丈夫かと、大學の関係者は戦々恐々の日々らしい。
    (吸毒的目的)是出于也想擺擺上述無賴派的架勢?還是為了趕時髦呢?最近大學生吸毒事件接連不斷浮出水面,其殃及范圍之廣可見一斑。這使得院方人員惶惶不可終日,總想著:我們(學校)應該沒事兒吧。
    逮捕の様子がテレビで流れていた。自室を捜索する取締官に、學生が何度も「マジですか」と聞く。「これは現(xiàn)実だ」の返答が學生を打ちのめす。罪の意識の薄いまま大麻を栽培していたのだろうが、代償は大きい。
    電視中播放了(吸毒者)逮捕時的實況鏡頭。但是同宿舍的學生還問前來搜查的負責人“這是真的嗎?”。得到“是真的”的答復后學生們大受打擊。難道就是他們淡薄的法律意識鑄成了大麻的“溫床”嗎?這樣的代價太大了。
    深刻なことに検挙の7割近くは10代と20代に集中している。好奇心は若い胸の寶だが、これは褒められない。より危険な薬物への客引き役でもある。引かれて敷居を跨(また)ごうものなら、そこには破滅への舗裝道路がまっすぐ延びている。
    值得深思的是,被逮捕的吸毒者中,近七成都集中在10-20幾歲的人群之中。雖說好奇心是年輕胸膛里的摯寶,但這種好奇心不值得表揚。它同時也會將(年輕人)引向更危險的藥物。他們一旦被它牽著跨過門檻,等在那里的就是一條筆直地鋪向毀滅的道路。
    「ファッションというのは、始めるやつは英雄で、最後まで従わないやつは豪傑で、真ん中にいるやつはみんな馬鹿」。劇作家の山崎正和さんが、昔のドラマでそんなセリフを書いたと月刊誌で語っていた。
    劇作家山崎正和曾在某月刊上提到自己劇作中的這樣一段臺詞“所謂的時尚,領頭的人是英雄,始終堅定拒絕的則是豪杰,所有跟在人*后面身處其中的全是傻瓜?!?BR>    いま大麻が一部の若者の流行だとするなら、「つられて手を染めるやつはみんな馬鹿」となろう。始める者が英雄でもあるまいが、ここは流されずに「豪傑」でいたい。若いながらに積み上げたものを、煙とともに棒に振るのは、あまりにもったいない。
    如果一部分年輕人今天將大麻奉為流行,那么就都成了“受到誘惑后染指其中的傻瓜”。 且這里的“領頭羊”也絕非英雄,那么就做個不隨波逐流的“豪杰”吧。青春歲月上積累的財富就這樣隨“煙”而逝,真是太可惜了。
    10月30日、明らかになった慶大生による大麻事件。最近、大學生の“大麻汚染”は増加傾向にある。今月初めには、法政大の男子學生5人が警視庁に逮捕されていたことが判明。
    11月11日から18日にかけて465人の大學生にインターネットで調(diào)査した。調(diào)査によると、大學生の3.4%が「大麻を使ったことがある」と答えた。友達が大麻を使っていたら「一緒に使う」と答えた人も3.2%いた。