日語詞匯學習:鬼、神、蛇の慣用語(3)

字號:

最後は「蛇(じゃ)」と「蛇(へび)」
    「蛇(じゃ)」
    ――が蚊を呑(の)んだよう
    あまりに少量で、腹の足しにならないことのたとえ。
    ――の道は蛇(へび)
    同類の者は互いにその事情に通じている、ということ。
    ――は一寸(いつすん)にして人を呑(の)む
    蛇は一寸ほどのときから人を呑む勢いを示す。すぐれた人は幼少の頃から他人を圧倒するものがある。栴檀(せんだん)は雙葉より芳(かんば)し。
    「蛇(へび)」
    ――穴に入(い)る
    秋になって、蛇が冬眠のために穴にはいる。[季]秋。《―時曼珠沙華赤し/正岡子規(guī)》
    ――穴を出(い)ず
    春になって、冬眠からさめた蛇が穴から出てくる。[季]春。《けつかうな御世とかや蛇も穴を出る/一茶》
    ――に見込まれた蛙(かえる)のよう
    恐ろしさに身がすくんで動けないさま。また、大敵にねらわれて、抵抗できないこと。
    ――の生殺(なまごろ)し
    (1)半死半生にして放っておくこと。殺しもせず生かしもしないこと。
    (2)物事を、決著をつけないであいまいにしておくこと。