お空に浮かんだ雲(yún)は真っ白です。でも、その中にひとつだけ金ぴかに光る雲(yún)がありました。金色の雲(yún)は上にいったり、下にいったり。そして、ときどきむにゃむにゃとかわいらしい寢言を漏らしていました。実は金色の雲(yún)に見えていたものは雲(yún)ではなく、金色の空飛ぶ羊だったのです。
「わははは、よく寢た。うん、たまには地上に降りてみようと?!?BR> 目が覚めた羊は下に下りようと、小さいな足をぱたぱた動かしました。しかし、なかなかうまく下りられません。
「あれあれ、可笑しいな。どうして下りられないんだろう?!?BR> 羊は頭を抱えます。そうこうしているうちに羊はまだ寢てしまい、お日様が雲(yún)に隠れて、ぽたりぽたりと雨が降ってきました。頬っぺたに落ちた雨粒に気づいて、羊は再び目を覚めました。雨はどんどん降って來て、羊の金色の毛を濡らしてゆきます。すると、雨で濡れて重くなったのか、羊はどんどん下を落ちてゆきました。羊が空を飛べるのは金色の毛はふわふわだったからのです。びしょびしょになってしまっては空を飛ぶ力はありません。
こうして、地上に降りられた羊ですが、毛が乾いて、ふかふかになったら、まだ空に上がってしまうのでしょう。
「ああ、ぽかぽかのお空は大好きだけど、雨が降らないと降りられないのはいやだなぁ?!?BR> そうして、大きな樹の下で羊が呟いていると、蟹さんがひょっこり顔を出しました。蟹さんは樹の反対側(cè)で雨宿りをしていたのです。
「だったら、私はカットしてあげようか。羊じゃんが下りられなかったのは毛が伸びすぎてふかふかになりすぎちゃったからと思うよ?!?BR> 羊は大喜びで毛を切ってもらいました。蟹さんに自慢なはさみを器用に使って、ちょっきんちょっきんと毛を切っていきます。そうして、せっかくだからと赤いリボンをつけてくれました。
「ほら、可愛くなったよ?!?BR> 雨があがり、水溜りに映った姿がすっきりとしていて、でも、ちゃんとふわふわで可愛くて、羊は嬉しくなりました。
それから、羊は自由に空と地上を行き來できるようになりました。そうして、天気のいい日にはお気に入りの赤いリボンをつけて、空をぷかぷかお散歩するようになったのです。
お仕舞い。
「わははは、よく寢た。うん、たまには地上に降りてみようと?!?BR> 目が覚めた羊は下に下りようと、小さいな足をぱたぱた動かしました。しかし、なかなかうまく下りられません。
「あれあれ、可笑しいな。どうして下りられないんだろう?!?BR> 羊は頭を抱えます。そうこうしているうちに羊はまだ寢てしまい、お日様が雲(yún)に隠れて、ぽたりぽたりと雨が降ってきました。頬っぺたに落ちた雨粒に気づいて、羊は再び目を覚めました。雨はどんどん降って來て、羊の金色の毛を濡らしてゆきます。すると、雨で濡れて重くなったのか、羊はどんどん下を落ちてゆきました。羊が空を飛べるのは金色の毛はふわふわだったからのです。びしょびしょになってしまっては空を飛ぶ力はありません。
こうして、地上に降りられた羊ですが、毛が乾いて、ふかふかになったら、まだ空に上がってしまうのでしょう。
「ああ、ぽかぽかのお空は大好きだけど、雨が降らないと降りられないのはいやだなぁ?!?BR> そうして、大きな樹の下で羊が呟いていると、蟹さんがひょっこり顔を出しました。蟹さんは樹の反対側(cè)で雨宿りをしていたのです。
「だったら、私はカットしてあげようか。羊じゃんが下りられなかったのは毛が伸びすぎてふかふかになりすぎちゃったからと思うよ?!?BR> 羊は大喜びで毛を切ってもらいました。蟹さんに自慢なはさみを器用に使って、ちょっきんちょっきんと毛を切っていきます。そうして、せっかくだからと赤いリボンをつけてくれました。
「ほら、可愛くなったよ?!?BR> 雨があがり、水溜りに映った姿がすっきりとしていて、でも、ちゃんとふわふわで可愛くて、羊は嬉しくなりました。
それから、羊は自由に空と地上を行き來できるようになりました。そうして、天気のいい日にはお気に入りの赤いリボンをつけて、空をぷかぷかお散歩するようになったのです。
お仕舞い。