日本語能力測試二級閱讀7

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1) ひとりの子どもの話です。
    仕事で疲れきって、家ではごろごろしてテレビばかりを見ている父親はあまり存在感がない、まるで透明人間みたいだ、というこの文章がありました。
    (①これ)ではいけない。子どもたちに、父親が働いている姿を見せたらどうか。そういう意見もあって、ある母親は子どもを連れて、父親が働く工場へ行くのです。
    その子が參観の記を書きました。
    「友達のおとうさんが、どこかの課長さんだとか、放送局につとめているとかいうとき、私はいつもだまっていました。「わたしのおとうさんは工場のコックさんだ」というのが、なんだか(②はずかしくてならなかった)のです。でも、わたしは、きょうからそれが(③)いえるような気がします」その子は初めて、白いコック帽をかぶった父親の働いている姿を見ます。野菜サラダを作っている。びっくりするほど早い手つきでてきぱきと仕事をすすめている。
    「今まで、あんなお父さんを見たことがありませんでした。何か④よその人のような気がするくらいでした。でも、やっぱりわたしのおとうさんでした。おとうさんは、恥ずかしそうな顔などちっともしていません。わたしだけが、何で恥ずかしがっていたのかと思うと、何かわるいことをしていたような気がしました」
    お晝のサイレンが鳴る。大勢の工員さんたちが集まる?!复髣荬喂Tさんたちが、待ち構(gòu)えていたように食べてい
    るのを観ると、わたしまでなんだかうれしくなりました。(⑥みんな)殘さず食べてもらえるかと、じっとそれを見ていました」
    現(xiàn)場を踏んだことで、子どもの父親観が変わるのです。みんなが殘さずに食べてくれるだろうか?そう思ってじっと見ている子の(⑦心臓の音が伝わってきます)?!袱袱丹螭蝺Pく場所」という現(xiàn)場で、子どもは家にいる父親とは別の父に出會うことができたのです。
    注1ごろごろする:  特に仕事もしないで過ごす。
    注2參観の記:    見學(xué)したときのことを書いた文章
    注3手つき:     手の動かし方
    注4てきぱきと:   適切にどんどん仕事を進めていくようす
    注5待ち構(gòu)える:   すぐに対応できる姿勢で待つ
    注6父親観:     父親についての見方
    問1①「これ」は、何を指すか。
    1父親がいえでテレビばかり見ていること
    2父親が仕事で疲れきっていること
    3子どもが父親の存在を感じないこと
    4子どもが父親の働く工場へ行くこと
    問2②「恥ずかしくてならなかった」のは、なぜか。
    1テレビばかり見ている父親に料理ができるとは思えなかったから
    2コックさんなのに、家では疲れていて全然料理をしようとしないから
    3コックさんといっても、放送局ではなくて工場のコックさんだから
    4友達にいえるような立派な仕事を父親がしているとは思えなかったから
    問3(③)に入る適當なことばを選びなさい。
    1平気で
    2ますます
    3がんばれば
    4じょうずに
    問4④「よその人のような気がするくらいでした」とあるが、それはなぜか。
    1家で何もしない父親が生き生きと仕事をしていたから
    2子どもが來たのに父親が無視して仕事をしていたから
    3父親が會社の課長か放送局の人間のように見えたから
    4父親に白いコック帽があまり似合っていなかったから
    問5⑤「わるい」というのはここではどんな意味か。
    1友達にたいしてずるい
    2父親に感謝したい
    3友達に対してひきょうだ
    4父親にもうしわけない
    問6⑥「みんな」は何を指すか。
    1工員さんたち
    2コックさんたち
    3子どもたち
    4工場の晝食
    問7⑦「心臓の音が伝わってきます」とあるが、ここではどういうことか。
    1子どもの心臓の音が工場の人に聞こえること
    2どきどきしているようすが読んでいる人に分かること
    3はきはきしているようすが読んでいる人に想像できること
    4びっくりしているようすが工場の人に感じられること
    正解
    問1―3   問2―4   問3―1   問4―1問5―4   問6―4   問7―2
    (2) 液體としてのH2Oを表す語として、日本語には「湯」と?水」がある。この場合、湯というもの、水というものの區(qū)別がまずはっきりとあって、それに対してそれぞれ「湯」および「水」という名前がつけられているというふうに普通考えられる。これは、ごく當たり前の見方であり、たしかにそういう面もある。しかし、よく考えてみると、これによってすべて説明がつくわけではないことがわかってくる。(この見方に従った場合)、あらかじめ存在すると見られる湯とは一體なんか、また、水とは何かを考えてみると、湯は溫かいもの、そして水は冷たいものという程度の漠然としたことはいえても、では、何度以上が湯で、何度意以下が水かということになると、はっきりと決めることはできない?つまり、自然界には、水と湯の明確な區(qū)分というものは本來存在しないのである。
    注1?湯」および「水」:  「湯」と「水」
    注2あらかじめ:      もともと、はじめから
    注3漠然とした:      はっきりしない
    問「この見方に従った場合」とあるが、「この見方」とはどのような見方か。
    1日本語には液體のH2Oを表す語として「湯」と「水」があるという見方
    2湯と水の區(qū)別がはっきりとあって、それぞれに名前があるという見方
    3湯は溫かいもの、水は冷たいものであるのが當たり前であるという見方
    4自然界には、水と湯の明確な溫度の區(qū)分は本來存在しないという見方
    正解
    2
    (3)
    「何杯食べても四百円か」
    男は、ラーメン屋の立て看板にめをやると、すぐに店の中に入った。
    男は若く、體格が良く、かなりの大食漢.
    ラーメンを一杯、軽く食べると二杯目に入った。
    「お客さん、どんどん食べてください」
    やがて、三杯目。これもクリア。
    (「①まだまだ遠慮しないで、もっとたべてもいいんですよ」)
    「それにしても、(②こんなことでよく商売が成り立つな)」
    男は四杯目に入った。だが、さすがに全部食べることはできなかった。
    「もう腹いっぱい。四杯でやめておくよ。お勘定!」
    「千六百円です」
    「えっ、四百円じゃないんですか」
    「お客さん、外の看板をみてくださいよ」
    「おかしいな」と思い、看板を見ると(何杯で食べても一杯四百円)のまちがいだった。
    注1體格が良い:體が大きくてしっかりしている
    注2大食漢:  たくさん食べる人
    注3成り立つ: できる
    問1①「まだまだ遠慮しないで、もっとたべてもいいんですよ」とあるが、店の人はなぜこういったと考えられるか?
    1客が食べれば食べるほどそれだけ自分がもうかると考えたから
    2客が遠慮していると思い、もっとすすめようと思ったから
    3客がとてもおなかがすいていてかわいそうに思えたから
    4客がラーメンをどんどん食べる様子が気持ちよく考えたから
    問2男が②「こんなことでよく商売が成り立つな」と考えたのはなぜか。
    1その店の人が自分に無理に食べさせようとしたから
    2その店のラーメンは何杯食べても四百円だと思ったから
    3その店ではラーメンが一杯四百円しかしなかったから
    4その店で食べたラーメンがあまりおいしくなかったから
    正解
    問1―1     問2―2