副詞に付く「に」と「と」

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問:
    高?!溉照Z」に以下の文があります。
    (1)サッチャンはゆっくりと動(dòng)いていきます。(第1冊第3課)
    (2)もちろん、自分の気持ちをはっきりと表現(xiàn)しなければならない場面もあります。(第1冊第17課)
    上記の副詞は「と」が付きますが、この「と」は何を表していますか。
    また、「ぴかぴかと」と「ぴかぴかに」のように「と」と「に」のどちらも付く語がありますが、違いはあるのでしょうか。
    答:
    (1)「ゆっくりと」の「と」は、どのように動(dòng)くか、その動(dòng)く様子を表しています。(2)「はっきりと」は、どのように表現(xiàn)するか、その狀態(tài)を説明しています。「ゆっくりと」「はっきりと」の「と」の前まで、つまり「ゆっくり」「はっきり」が副詞で、「と」は語尾といっていいでしょう。動(dòng)作の対象を表す助詞の「中野さんと相談する」の「と」とは區(qū)別されます。また、「ゆっくりと」「はっきりと」は、「と」が省略できます。ただ、「と」が付いているほうが、動(dòng)作のありさまに著目しています。
    「と」が付く副詞は、動(dòng)詞の様子や狀態(tài)を表す「様態(tài)の副詞」に比較的多く見られます。例えば、「きちんと」「わざと」「しっかりと」などがあります。
    しかし、「様態(tài)の副詞」に全て「と」が付くとは限りません。例えば、「おもむろ」「じき」などは、「に」が付き、「と」は付きません。
    また、様態(tài)を表す副詞には擬態(tài)語や擬音語も含まれています。高校の教科書には「カサカサ」「にっこり」「にこにこ」などの語が出てきますが、いずれも「と」を付けることができます。
    「と」も「に」も付く副詞
    擬音語や擬態(tài)語の中には、「ぴかぴか」のように「と」と「に」の両方が付くものもあります?!袱取工取袱恕工钉瘓龊悉扦?、ニュアンスが異なります。次の文を見てください。
    例1:ロボットの目がぴかぴかと光っています。
    例2:ガラスをきれいに磨いたので、ぴかぴかに光っています。
    「と」が付く場合は、動(dòng)きの過程に視點(diǎn)が置かれ、現(xiàn)在の様子や狀態(tài)を表します。例1では、ロボットの目が點(diǎn)滅しながら光っている狀態(tài)を表しています?!袱恕工钉瘓龊悉?、動(dòng)作や作用が行われることによって、生じる結(jié)果の狀態(tài)を表します。例2では、ガラスをきれいに磨いたことによって、現(xiàn)在、ガラスが光っている様子に重きを置いています。
    では、次の文を見てください。
    例3:かばんに衣類をぎゅうぎゅうと詰める。
    例4:かばんに衣類をぎゅうぎゅうに詰める。
    例3の場合は、かばんにきつく詰めている過程、動(dòng)作を表しています。
    例4では、かばんに詰めた結(jié)果、その狀態(tài)がいっぱいに詰まっている様子に重點(diǎn)が置かれています。しかし、このような「と」と「に」が付く副詞はそれほど多くありません。特に、上述したような「と」と「に」でニュアンスが異なるものは、擬音語や擬態(tài)語に多いようです。