うつゝなきまひるのうみは砂のむた雲(yún)母(きらゝ)のごとくまばゆくもあるか
八百日ゆく遠(yuǎn)の渚は銀泥(ぎんでい)の水ぬるませて日にかゞやくも
きらゝかにこゝだ身動(dòng)(みぢろ)ぐいさゝ波砂に消(け)なむとするいさゝ波
いさゝ波生(あ)れも出でねと高天(たかあめ)ゆ光はちゞにふれり光は
光輪(くわうりん)は空にきはなしその空の下につどへる蜑(あま)少女はも
むらがれる海女(あま)らことごと恥なしと空はもだしてかゞやけるかも
うつそみの女人眠るとまかゞよふ巨海(こかい)は息をひそむらむかも
荘厳(しやうごん)の光の下にまどろめる女人の乳こそくろみたりしか
いさゝ波かゞよふきはみはろばろと弘法麥の葉は照りゆらぎ
きらゝ雲(yún)むかぶすきはみはろばろと弘法麥の葉は照りゆらぎ
雲(yún)の影おつるすなはちふかぶかと弘法麥は青みふすかも
雲(yún)の影さかるすなはちはろばろと弘法麥の葉は照りゆらぎ
八百日ゆく遠(yuǎn)の渚は銀泥(ぎんでい)の水ぬるませて日にかゞやくも
きらゝかにこゝだ身動(dòng)(みぢろ)ぐいさゝ波砂に消(け)なむとするいさゝ波
いさゝ波生(あ)れも出でねと高天(たかあめ)ゆ光はちゞにふれり光は
光輪(くわうりん)は空にきはなしその空の下につどへる蜑(あま)少女はも
むらがれる海女(あま)らことごと恥なしと空はもだしてかゞやけるかも
うつそみの女人眠るとまかゞよふ巨海(こかい)は息をひそむらむかも
荘厳(しやうごん)の光の下にまどろめる女人の乳こそくろみたりしか
いさゝ波かゞよふきはみはろばろと弘法麥の葉は照りゆらぎ
きらゝ雲(yún)むかぶすきはみはろばろと弘法麥の葉は照りゆらぎ
雲(yún)の影おつるすなはちふかぶかと弘法麥は青みふすかも
雲(yún)の影さかるすなはちはろばろと弘法麥の葉は照りゆらぎ