一日一記(中日對照)(十五)

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言葉とは、人生に寄り添う愛(いと)しい道連れではないか。文化庁の國語世論調査に表れた「世間ずれ」についての回答のずれをみて、そう思った。
    寄り添う:もたれかかるように、そばへ寄る。「―?って歩く」
    愛しい:(1)かわいい。戀しい。慕わしい。「―?い人」〔多く子供や異性を対象として使う〕(2)気の毒だ。かわいそうだ。ふびんだ。
    ずれ:標準的なものや基準となるものと少し違っている。
    世間ずれ:実社會で苦労した結果、世間の裏に通じて悪賢くなること?!辅Dしていない人」
    所謂詞匯,不正指的是伴隨著我們?nèi)松猛镜目蓯郯閭H嗎?看到文化廳國語輿論調查中對 “世間ずれ”這個問題調查所顯示的的不同回答時,我是這么認為的。
    この慣用句の意味を「世の中の考えから外れている」と答えた人が、10代では6割いた。本來の意味である「世間を渡ってきてずる賢くなっている」の方は、この年代では1割強だった。
    把這個慣用句理解為“偏離社會的想法”的人當中,在十幾歲的年齡段中占到了6成。而按照慣用句的原本意思回答為 “經(jīng)歷了世面而變得過分聰明的人在這個年齡段則占到了一成以上。
    本來の答えの方は、年かさが増すほど増え、60歳以上では6割強に達した。人生の経験を積みながら、この句を実感してゆくさまがしのばれる。一方で、この年代でも、「世の中とのずれ」と答える人が2割近くいた。
    按慣用句原意回答的人,年紀越高則人數(shù)越多,60歲以上的達到了6成之多。他們在積累人生的經(jīng)驗的同時,對這個句子也有了更真實的體會。另一方面,這個年齡段中也有近2成的人回答為“與社會的偏離”。
    もうひとつ、目をひくのが、「最近の言い方」についての調査だ。すばらしい、おいしい、かっこいいなどの意味で「やばい」を使う人が、10~20代で半數(shù)を超えた。「わたし的には」「うざい」も、この年代が目立って多かった。言葉が人の道連れならば、時には揺らぎもあるのだろう。
    目をひく:注意を引きつける?!溉恕─唯D?く服裝」
    やばい:《形容動詞「やば」の形容詞化》危険や不都合な狀況が予測されるさま。あぶない?!辅D?い商売」「連絡だけでもしておかないと―?いぞ」
    另一方面引人注意的是關于“最近用語”的調查。在“太棒了”“好吃”“帥”等意思上使用“やばい”的人,10~20歲的年齡段中超過半數(shù)。使用“わたし的には” “うざい”(麻煩)的人在該年齡段也多得引人注目。如果語言真的是人生旅途的旅伴,那么它有時也會有動搖不定的時候吧。
    「大體の見込をいふと、日本語は日ましに成長して居る。語彙(ごい)は目に見えて増加し、新らしい表現(xiàn)法は相次いで起り、流行し又模倣せられて居る」。民俗學者の柳田國男が、「國語の將來」(創(chuàng)元社)にこう書いたのは、60年余り前だった。
    “就大體的預測來說,日語是在一天天地成長。眼見著詞匯以日劇增,新的表達方式不斷涌現(xiàn),而且流行并被不斷地模仿著”。民俗學家柳田國男60多年前就曾在《國語的未來》(創(chuàng)元社)一書中寫下此話。
    柳田は、さらに述べている。「日本語を以て、言ひたいことは何でも言ひ、書きたいことは何でも書け、しかも我心をはつきりと、少しの曇りも無く且つ感動深く、相手に知らしめ得るやうにすることが、本當の愛護だと思つて居る」。難題と自覚しつつ、愛しい日本語の未來を信じた言葉のように思われる。