日本語能力測試1級読解の練習(33)

字號:

エリート意識
    私はえらそうにするやつが一番きらいである。えらそうにするやつが本當に偉い人だったためしはない。醫(yī)者、大學教授、テレビ局のディレクター、作家等等。それらの職業(yè)につくと、人は我知らず倣岸になるものらしい。いや、反対かもしれない。1えらそうにしたがるやつが、自然にそういう職種を選んでしまうとも考えられる。一部の新聞記者もその一例である。斷っておくが、いま上げた職種の人すべてがそうだと言うのではない。2そういうやつが多いと言っているのだ。えらそうにしている記者の特徴をあげてみよう。第一に態(tài)度や言葉づかいに獨特のポーズがつきまとっている。取材してやっているのだ、記事にしてやるのだぞという、それとないポーズである??冥顺訾丹胜ぃ?)、目やものの言い方に、ありありと出ている。第二に、自分の職種は社會ではエリート階級に屬しているのだという意識を、やはりそれとなく相手に判らせたがっているそのあからさまな態(tài)度。第三に、社內(nèi)におけるセクト主義を、外部の人間に対してぶつけてくることである。私がある擔當記者に用事があって電話をする。その人は外出している。すると代わりに電話に出てきた別のセクションの記者は、他の企業(yè)では考えられないくらい失禮な応対をする。(4)ような言葉づかい。「お前と俺は関係ねェんだ。」そう心の中で呟いている聲が、私にはちゃんと聞こえる。なぜそうなるのか。そんなに記者とは偉い人たちなのだろうか。雨の日も雪の日も、黙々と新聞を配っている人たちの方が、はるかに偉いではないか。
    (宮本輝「命の器」による)
    問1 文中、「いや、反対かもしれない」とあったが、次のどの文の「反対」が文中の「反対」と同じ意味をしていますか。
    1、侵略戦爭に反対する。
    2、事実はまさにその反対です。
    3、男の反対は女。
    4、靴を左右反対に履く。
    問2 文中、「斷っておくが、いま上げた職種の人すべてがそうだと言うのではない」とあるが、ここの「そう」はどういう意味ですか。
    1、えらそうにしたがるから、新聞記者の仕事をえらそうにしている。
    2、新聞記者の仕事をしているから、えらそうにしている。
    3、えらそうにするが、本當に偉くありません。
    4、醫(yī)者、大學教授、テレビ局のディレクター、新聞記者、作家等等の人々に職業(yè)の人は、不遜です。
    問3 括弧3のところに最も適切な言葉を一つ選んでください。
    1、ばかりに
    2、だけに
    3、ばかりか
    4、だけで
    問4 括弧の4のところに最も適切な言葉を一つ選んでください。
    1、木の鼻をくくった
    2、鼻が曲がった
    3、鼻聲を出した
    4、鼻を鳴らした
    答案
    2 4 4 1