日本語能力測(cè)試1級(jí)読解の練習(xí)(35)

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中流意識(shí)
    最近の世論調(diào)査によると、日本人の90%近くが自分は「中流階級(jí)」に屬していると信じているそうだ。1これは自分たちは日本の平均的生活水準(zhǔn)の暮らし、すなわち、隣近所の人たちに負(fù)けない暮らしをしているという考えから來ているようだ。しかし、彼らは平均的な暮らしの內(nèi)容がどんなものであるかは一切問題にしていないのだ。自分がほぼ日本人の平均的な暮らしをしているからといってそれが必ずしも「中流階級(jí)」の生活程度とは言えない。
    ある社會(huì)學(xué)者によると、本當(dāng)の「中流階級(jí)」とは、平均水準(zhǔn)より上の生活を楽しみ、相當(dāng)の収入があり、社會(huì)的、知的活動(dòng)をする時(shí)間もたっぷりあるような人のことを言うのだそうだ。その人たちは大きな遺産は相続していないけれども、怪我や病気や高齢のために収入が途絶えてもその生活程度を維持していくだけの資産がある、どういう人のことをいうのだそうである。
    大都市の平均的日本人2は、排気ガスが充満し、通りの騒音がひどく、ほとんど樹木もない郊外の「兎小屋」に住み、毎日90分も満員電車に立った(3)で通勤している。子供の教育費(fèi)と住宅ローンの返済に追われて必死に働いている。老後のための貯金もしなければならない。多くの場(chǎng)合、主婦も生きがいのためではなく、夫の収入を補(bǔ)うために働いている。そのような暮らしはどうもさきほどの社會(huì)學(xué)者の「中流階級(jí)」の定義にマッチしないように思われる。
    日本の総貯蓄高は世界一になった。しかし、悲しいかな、日本人がせっせと貯金する4のは將來余暇を楽しむためではなく、怪我、病気、老齢に備えてなのだ。政府の福祉予算は非常に限られているので、人々は個(gè)人個(gè)人で將來に備えなければならないのである。豊かさを住環(huán)境及び生活狀態(tài)を基準(zhǔn)として計(jì)ってみると、日本人の「中流」意識(shí)はその現(xiàn)実からは(5)認(rèn)めがたいもののようだ。
    (本名信行編「日本人の考え方を英語で説明する辭典」有斐閣による)
    問1 「日本人の90%近くが自分は「中流階級(jí)」に屬していると信じているそうだ」、それはどうしてですか。
    1、彼らは自分の暮らしは隣近所の人に負(fù)けないと思っているからです。
    2、彼らは平均水準(zhǔn)より上の生活を楽しんでいるからです。
    3、彼らは相當(dāng)の収入があり、社會(huì)的、知的活動(dòng)をする時(shí)間もたっぷりあるからです。
    4、彼らは怪我や病気や高齢のために収入が途絶えても、今までの生活程度を維持できるからです。
    問2 下線2のところに「平均的日本人」とあるが、その「平均的」とはどういう意味ですか。
    1、平均年齢にいる
    2、平均的収入をもらっている
    3、平均的な考え方を持っている
    4、平均的な暮らしを送っている