日本語能力測試1級読解の練習(xí)(15)

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海道新幹線の「のぞみ」は東京と新大阪を二時間半で突っ走る?!袱窑辍工瑜耆纸炭sということになった。午前六時東京発の下り列車は「暁のビジネス超特急」と呼ばれているそうだ。
    搭乗記を読み、①面白いような悲しいような心地になった。乗客の八割は背広姿に鞄を提げた會社員風(fēng)の男達だという。五時ごろには起きたはずだ。発車ととも に弁當(dāng)を買い、そそくさと朝食。富士山が大きく見えるころには大半が就寢?!阜櫎瓮猡蛞姢皮馑伽工搿J长Δ猡韦蚴长盲茖嫟毪坤薄工坤饯Δ?。
    乗務(wù)員も忙しい。時間との闘いだ。車內(nèi)販売の女性は、外の風(fēng)景を見て、それを時間の流れの目安にしながら仕事をした。今度はそれでは目算が狂う。そこで景色は見ないことにした。速さの感覚に慣れた「ひかり」に乗務(wù)すると、②ほっとするそうだ。そうだろう。
    ③そうではあろうが、人々は、ふしぎなもので「のぞみ」にもまた、何時の間にか慣れるに違いない。どこまで忙しさに慣れてゆけば、人間は気が済むのだろうか。便利がものができ④それに順応できるのは結(jié)構(gòu)だが、人間が道具に使われることにはならないか。
    ⑤淺見祐三さんから聞いた話を思い出す。淺見さんは東京の牧師さんだ。長年インドネシアはスマトラ島のランプン州に住んで伝道をしていた。ある時、急いで三ヶ所に書類を?qū)盲堡胜堡欷肖胜椁逃檬陇扦?。五十がらみのスプリアディさんが仕事を買って出た。
    自転車で三ヶ所、二十キロほどを回る。帰ってきた彼が、なぜか靜かで、ぼんやりしている。具合でも悪いのかと、わけを聞くと、こう言ったそうだ。「速く回りすぎました。身は帰ってきたんですが、魂がまだ帰ってきていなんで」
    私たちの戦後は後をも見ずに全力疾走、まだ走っている。速すぎて、魂を置き忘れたりしたければよいが。
    (朝日新聞19992年「天聲人語」より)
    (註)暁:夜明け
    伝道:宗教、特にキリスト教の教えを広めること
    問1①「面白いような悲しいような心地になった」とあるが、なぜそのような気持ちになったのか。
    1「のぞみ」が二時間半で東京と新大阪の間を走るから。
    2 乗客が景色も見ずに、弁當(dāng)を食べたらすぐ寢てしまうから。
    3乗務(wù)員が時間と闘って、車內(nèi)販売をしているから。
    4 「のぞみ」の速度にいつか人が慣れてしまうだろうから。
    問2②「ほっとするそうだ」とあるが、それはなぜか。
    1 外の景色で時間の目算が立つから。
    2車內(nèi)販売が暇になるから。
    3 ゆっくりその景色が見られるから。
    4 乗客の大半が眠ってしまうから。