突然の雨でも買い物やまち歩きを楽しんでもらおうと、京都市中京區(qū)のNPO法人「京都高瀬川繁栄會」が、地元の木屋町通周辺で置き傘のサービスを広げている。自由に使用、返卻できるビニール傘を約50軒の店先に備えたところ好評で、今後さらに數(shù)を増やす予定という。観光客の呼び込みや地域交流にもつながりそうだ。
木屋町通にはアーケードがなく、雨天になると客足が減るのが地元の商店や飲食店の悩みだった。高瀬川の流れやサクラ、ヤナギの並木といった街の見どころは多いことから、にわか雨に遭っても客が困らないよう、置き傘サービスを思い立った。
置き傘は青色、桃色、緑色の3種類あり、それぞれ高瀬川の水、サクラの花、ヤナギの葉にちなんだ。昨夏から計6千本を各店の軒先のボックスに置き、雨が降ると自由に持ち出して使えるようにした。返卻は後日再訪した時か、通りがかりに別の店のボックスに返すこともできる。
これまでに「散髪した後、髪がぬれなくて良かった」という地元の人の意見や、非売品にもかかわらず「きれいなので購入したい」との観光客の聲が寄せられるなど、好評だという。
春以降、傘の數(shù)を増やしていく予定で、京都高瀬川繁栄會の田村佐起三理事長(65)は「傘を通じて店と客、店同士の気持ちの距離も近くなるのではないか。人が盛んに行き交う、地域のにぎわいを作り出したい」と話している。
實用單詞解析:
◆呼び込み(よびこみ):招徠顧客的宣傳員。
◆アーケード:拱廊;連環(huán)拱廊;拱街;拱路。
◆にぎわい(賑わい):熱鬧;繁華。

